米国株投資

【二重課税】米国株投資の税金について分かりやすく解説します

初心者
初心者
米国株投資で色々と税金がかかるらしいけど、二重課税とかなんか複雑そうだなあ・・・。そのへんのところを全部知っている人に分かりやすく教えてほしいなあ。

こんな悩みにお答えしていきます。

本記事の内容

・米国株投資にかかる税金の内容
・節税テクニック(中級者以上向け)
・確定申告の具体的なやり方
・確定申告をするべきかどうか

米国株投資家のウォール街ちん太(@wall_gai_chinta)です。

僕は2016年から米国株に投資をしています。

今回は、米国株投資にかかる税金についてまとめていきます。

米国株は税金が日本と米国で二重にかかり、さらにその一部は確定申告をしないと取り戻せないためシステムは複雑です。

もっとも、最低限を理解すればやるべきことは多くありません。

税金関係は一見すると難しそうですが、基本的なポイントは少ないです。

この記事を読めば、米国株投資のどこに税金が発生するのか分かり、確定申告で税金を取り戻す方法が理解できるようになります。

米国株投資を続けていく上で二重課税と確定申告の知識は必須なので、ぜひこの記事を参考にして下さい。

ウォール街 ちん太
ウォール街 ちん太
僕は確定申告を毎年やって税金を取り戻しています!

※ なお、本記事でいう「米国株」とは個別株・ETFのことで、投資信託の場合は日本国内の金融商品なので関係ありません(たとえ投資信託の投資先が米国であってもです)

【二重課税】米国株投資の税金について分かりやすく解説します

株式投資の利益は基本的には2種類です

米国株投資も同じく利益は以下の2種類です。

・売却益
・配当

米国株投資ではこの2種類の利益に対してかかる税金が異なります。

・売却益=国内税のみ(約20%)
・配当=外国税(約10%)+国内税(約20%)

同じ利益であっても、かかる税率が違います。

正確な数字でまとめると税率は以下の通りです。

売却益 合計20.315%(国内税のみ)
配当 合計28.2835%(外国税+国内税)

この配当にかかる方の「外国税+国内税」が二重課税と呼ばれているものです。

この二重課税の外国税の部分は、確定申告により「還付」という形で取り戻すことが可能になります。

口座の種類で税金は違う【特定口座・NISA口座】

上記で解説したのは基本的に特定口座の場合ですが、非課税であるNISA口座ではまた違います。

・特定口座(源泉徴収あり)=売却益は約20%(配当は約28%)
・NISA口座=売却益・配当であっても外国税の10%のみ

特定口座(源泉徴収あり)の場合、利益のうち外国税や国内税が差し引かれた後の金額が口座にプラスされます。

NISA口座は売却益でも配当でも課税は外国税の10%のみとなります(二重課税ではない)。

以上をまとめると、米国株の税金は以下の通りです。

外国税 国内税 手取り額 確定申告
売却益 なし 約20% 約79% ×
配当 10% 約20% 約71% 〇(還付)
NISA口座 10% なし 90% ×

※ 言葉の表現は厳密には違いますが、説明優先であえて使用しているのでご容赦ください

以下で項目ごとにさらに分かりやすく説明していきます。

売却益の税金は国内税の20.315%のみ

米国株を売却して利益が出た場合、税金が20.315%引かれて手取りは売却益の79.685%です。

・購入価格 1000ドル
・売却価格 1200ドル

・利益 200ドル
・税金 約40.63ドル(国内税の20.315%のみ)

・口座にプラスされる額 1159.37ドル

この場合の税金は国内税の20.315%のみなので二重課税ではないです。

そのため確定申告をしてもお金は取り戻せません。

配当は二重課税で28.2835%の税金

米国株の配当に関しては、まず米国で10%課税されます。

そして、その課税後の額に対して日本で20.315%課税されます。

・配当 100ドル

・外国税 10ドル(100ドル×10%)
・国内税 18.2835ドル(90ドル×20.315%)

・口座にプラスされる額(手取り) +71.7165ドル

この場合は米国と日本の両方で課税されているので二重課税となります。

確定申告で外国税の部分の全部または一部を取り戻すことができます。

NISA口座の税金は外国税の10%のみ

NISA口座の場合は、売却益でも配当でも税金は外国税の10%のみです。

国内税は非課税になっています。

そのため、二重課税ではなく確定申告をしてもお金は取り戻せません。

・売却益・配当 100ドル
・税金 10ドル

口座にプラスされる額

・配当の場合=+90ドル
・売却益の場合=元本+90ドル

節税テクニック(中級者以上向け)

外国税を取り戻す確定申告について書いてきましたが、その他にも確定申告で可能なことが2つあります。

・損益通算(そんえきつうさん)
・損失繰り越し(そんしつくりこし)

この2つはいずれも「実はトータルでは損をしていた」と計算し直して申告することで還付金を受けられるものです。

ただ、複雑なため、初心者向けではありません。

簡単に内容を説明していきます。

損益通算(そんえきつうさん)

損益通算も税金を取り戻す方法ですが、以下の場合のみ可能です。

・年間の配当と売却益を計算してマイナスだった場合(損をしていた場合)

トータルで見ると損をしていたので、実は配当は「利益ではなかった」と計算することができます。

・配当 +100ドル
・売却益 -500ドル

・年間トータル -400ドル

この場合でも配当は自動的に税金が差し引かれるので、「外国税+国内税」で約29ドルの税金がかかっています。

もっとも、売却益がマイナスなのでトータルだと「利益」ではありません。

この場合は、税金を払う必要がないケースです。

このような場合、確定申告で自分の利益を計算して正確に申告することで、払う必要がなかった税金を還付として取り戻すことができます。

利益と損失を合わせて計算するので、損益通算と呼ばれている方法になります。

損失繰り越し(そんしつくりこし)

損失繰り越しとは、損益通算で計算できる損失額を3年まで延長することをいいます。

確定申告で損失額を申告することで、延長可能になります。

・去年の利益 -300ドル
・今年の利益 +100ドル

去年に確定申告で-300ドルの申告をしておきます。

この場合、今年の+100ドルと去年の-300ドルを合計して「今年の利益」の計算が可能です。

今年はトータルで-200ドルとなり、税金を払う必要がありません。

今年の配当で税金が引かれていた場合は、確定申告で取り戻すことができます。

このような損失の延長は3年まで可能です。

上記の例だとまだ-200ドルが残っているので、来年・再来年で-200ドルを合わせて利益の計算ができます。

確定申告の具体的なやり方

確定申告の具体的なやり方ですが、【画像付き】確定申告で米国株の二重課税を取り戻す方法【僕の場合です】で解説しています。

確定申告を検討している方は、参考にして下さい。

以下が僕の属性です。

・会社員
・給料と株式投資以外に収入なし
・e-taxとマイナンバーカードを使ってネットで手続き
・米国株投資でマネックス証券を使っている

同じ属性の人はそのまま真似をすればOKです。

属性が違う人は、書類の記入の仕方などを参考にしてもらえたらと思います。

僕の場合は前年度の数字を変えるだけなので、1時間ぐらいで終わります。

まとめ 確定申告はやるべきかどうか

実は確定申告はやらなくても大丈夫です。

特定口座ならば既に税金を払っているので、あらためて申告して納税する必要はありません。

ただ、申告しなければ払い過ぎた税金は戻ってきません。

そのため、効率を考えて以下の人が米国株投資で確定申告をするべきです。

・還付金が大きい人
・将来に還付金が大きくなるので、確定申告のやり方を覚えたい人

還付金が少なければ、手間のかかる確定申告をするのはコストパフォーマンスが悪いです。

ただ、米国株投資を正しく行えば還付金はいずれ大きくなっていきます。

ウォール街 ちん太
ウォール街 ちん太
僕はいずれ還付金が大きくなると思って早くから確定申告にチャレンジしました。

効率と経験を考えて確定申告をするかどうかを決めましょう。

今回は以上です。

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