IPO投資

実はたった2つしかないIPOの戦略を経験者が教えます

悩んでいる人
悩んでいる人
IPOを始めようと思っているけど、当選して利益を出すためには具体的にどういう戦略があるんだろうなあ?

こんな疑問にお答えしていきます。

本記事の内容

・IPOの戦略
・当選確率の高い抽選申込み
・利益の大きい銘柄の狙い方
・資金管理・移動の具体的な方法

僕はIPOを5年やって利益は約100万円です。

約20万円の利益を出したこともあれば、1万円の損をしたこともあります。

・22万円の利益(税引き前は28万円)

・1万3000円の損失

数多くのIPOに当選した年もあれば、1年間ほとんど当選しない年もありました。

5年間やってきて気付いたのが、「IPOに当選しやすい状況」というのが確実にあったということです。

今回はそれらをふまえて、IPO初心者の方に参考になるようにIPOの戦略についてまとめていきたいと思います。

この記事を読めば、初心者の方はIPOで自分がどこを狙えるかイメージしやすくなるはずです。

では解説していきます。

実はたった2つしかないIPOの戦略

利益を出すためのIPOの戦略は大きく分けると2つです。

・当選確率の高い抽選申込みをする

・利益の大きい銘柄を狙う

前者は小さな利益を積み上げる方法で、後者は大きな利益を狙う方法となります。

どちらの戦略をとるかは人それぞれです。

僕は結果的に前者を選択していて、5年間で25回当選していて約100万円の利益になっています。

まずは「当選確率の高い抽選申込み」の方から解説していきます。

当選確率の高い抽選申込みをする

IPOの当選確率はかなり低いです。

証券会社が発表するわけではないので正確な数字は分かりませんが、僕がIPOを5年間やった結果は当選確率1.2%でした。

5年間のデータ

・抽選申込み=合計1946回

・当選25回

・当選確率=1.2%

※ 客観的な当選確率もこの数字に近いはずです。

当選確率1.2%だと、100回ぐらいは抽選に申込まないと当選できません。

普通のくじ引き感覚でとらえると、当選確率1.2%はとても低いと感じる方が多いのではないでしょうか?

しかし、IPOではこれが普通です。

外れても外れても申込みを続けて、忘れた頃にある日突然当選しているぐらいが当たり前です。

ただ、実はもっと当選確率が高くなる状況というのがIPOにはあります。

以下の4つです。

・主幹事の証券会社からの抽選申込み

・売り出し数の多いIPOへの申込み

・SBI証券でのIPOチャレンジポイントを使った申込み

・資金量で優遇された状態での申込み

この4つのうちどれかに該当する抽選申込みは、一般的な抽選申込みに比べて確実に当選確率が高くなります。

主幹事の証券会社からの抽選申込み

IPOは銘柄ごとに「主幹事(しゅかんじ)」の証券会社というのが決まっています。

この主幹事の証券会社が非常に多くのIPOを売り出します。

多い場合だと、主幹事だけでそのIPOの9割を売り出すこともあるぐらいです。

売り出す量が多いために、主幹事の証券会社への抽選申込みは圧倒的に当選確率が高いです。

僕の5年間の主幹事の証券会社の結果だけをまとめると、以下のようになります。

・抽選申込み=合計315回

・当選=12回

・当選確率=3.8%

当選確率が3.8%だったので、全体の当選確認1.2%の3倍以上もあります。

やはり具体的な数字でも主幹事の証券会社は当選確率が高くなっています。

僕が5年で当選した全てのIPOは以下の通りです。主幹事の証券会社で当選していたものだけを赤字で記載します。

ブランジスタ
AppBank
・ゆうちょ銀行×4
マイネット
・ラサールロジポート投資法人
・LINE
・三井不動産ロジスティクスパーク法人
ユーザベース
JR九州×3
イントラスト
SGホールディングス×2
ミダック
ヒューマン・アソシエイツHD
・メルカリ
アイリックコーポレーション
日本国土開発
・Sansan
・CHATWORK
・SOSILA物流リート

主幹事の証券会社の当選が多いことが分かると思います。

IPOで多くの当選をするためには、まずは主幹事の証券会社への抽選申込みを最大限優先する必要があります。

この点につき、実は主幹事になる回数が多い証券会社というのは大体決まっています。

毎年、順位は違っても以下の5社が主幹事の回数でトップ5になっています。

・大和証券
・SMBC日興証券
・野村証券
・みずほ証券
・SBI証券

もしIPOの当選を本気で目指すなら、この5社に口座開設をして抽選申込みができるように準備しておくことは必須です。

主幹事になる回数が多いということは、それだけチャンスが多い証券会社ということになります。

まずはこの5社をIPOで有効活用しましょう。

・主幹事数の多い証券会社5選

売り出し数の多いIPOに申込む

IPOは売り出し数よりも購入希望者の方が多いために当選確率が低くなります。

そのため、売り出し数そのものが大きく増えたら当選確率は低くなりません。

この点につき、1~2年に一度はものすごく売り出し数の多いIPOが登場します。

いわゆる「大型」といわれるIPOです。

一般的なIPOの売り出し数を検証するために、まずは2019年の売り出し数の少ないIPOを記載してみます。

2019年 IPO 最小売り出し数

・ブランディングテクノロジー 15万株
・日本グランデ 18万株
・Welby 18万株
・ビー・ビー・システムズ 24万株
・リックソフト 29万株

次に、同じ2019年の売り出し数が多いIPOです。

2019年 IPO 最大売り出し数

・メドレー 1582万株
・フリー 1330万株
・CHatwork 978万株
・BASE 933万株
・Sansan 864万株

数が少ない銘柄に比べたら、およそ100倍ぐらいの売り出し数の違いがあります。

では、次に近年の大型IPOといわれる銘柄の売り出し数を記載します。

大型IPO 2015~2019年

・日本郵政 4億9500万株
・ゆうちょ銀行 4億1200万株
・かんぽ生命 6600万株
・LINE 3500万株
・JR九州 1億2000万株
・SGホールディングス 4800万株
・メルカリ 1900万株
・ソフトバンク 14億2700万株(公募割れ)

こちらは次元が違います。

大型IPOの売り出し数は凄まじく、億単位の量があります。

これだけ多くの量があるので当選確率は非常に高くなります。

どれだけ当選確率が高いかというと、「複数の当選会社で当選できる」ぐらいのレベルです。

普段のIPOでは、複数の証券会社で抽選に申込んでも当選するのは1社のみです。2つ以上の証券会社で同時に当選するというのは、まず聞いたことがありません。

ところが、大型IPOはあまりに量が多く当選確率が高いため、複数の証券会社で当選するということがよくあります。

※ 前述の大型IPOで、僕は「ゆうちょ銀行」・「JR九州」・「SGホールディングス」で複数の証券会社で当選しました。

大型IPOで複数当選するのは珍しいことではありません。

非常に多くの証券会社で大型IPOは扱うため、申込める証券会社自体もかなり多くなります。

売り出し数の多い大型IPOでは、当選確率が非常に高いためIPO初心者の方を含め誰にでも大きなチャンスです。

とにかく多くの証券会社で申込めば、それだけ当選しやすくなります。

大型IPOだけは文字通り「数打ちゃ当たる」状態です。

普段はほとんどIPOを扱わないマイナーな証券会社であっても、大型の時だけはIPOを扱うことがよくあります。

2015年の日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命の3社同時上場の時は、普段はIPOをあまり扱わない以下の証券会社も抽選申込み可能でした。

・立花証券
・安藤証券
・丸三証券
・むさし証券

これらの証券会社は普段はIPOをほとんど取り扱っていないため、口座開設数は割と少ないものです。

当選確率を上げるため、大型IPOの時はマイナーな証券会社も含めてできるだけ多くの証券会社から抽選に申込むべきです。

ただ、具体的な大型IPOの情報が分かってからでは、口座開設の準備が間に合わない可能性もあります。

そうならないためには、マイナーな証券会社の口座開設は今のうちに済ませておくことをおすすめします。

口座開設は手間がかかりますが、その労力は最初だけです。

口座開設した後の「大型IPOの時に多くの証券会社から申込める」という効果は永続するので、ぜひこの機会に口座開設しておきましょう。

・IPOのマイナー証券会社

SBI証券でのIPOチャレンジポイントを使った申込み

SBI証券ではIPOの抽選申込みのやり方が2種類あります。

・通常の抽選申込み

・IPOチャレンジポイントを使った抽選申込み

この2つは当選枠が別々に用意されており、別々に抽選されることになります。

IPOチャレンジポイントの概要は以下の通りです。

・通常の抽選申込みで落選したら1ポイント溜まる

・溜まったポイントを使って抽選に申込むことが可能(全ポイント使わないことも可)

このIPOチャレンジポイントを使った抽選申込みでは、使用したポイントの多い人から順番に当選していきます。

落選してもポイントは減りません(当選したら使用したポイントはなくなります)。

まとめると、以下の通りになります。

・SBI証券でIPOに申込み続けるとIPOチャレンジポイントが増えていく

・自分よりポイントを多く持っている人は当選してそのうち消えていく

・いずれ自分がポイント上位陣に入って当選できる

つまり、SBI証券ではポイントが溜まる時間さえあれば、誰でもIPOに当選できるということです。

当選確率の低さは関係ありません。

僕はSBI証券で通常の申込みを5年で362回しましたが、一度も当選はしていません。

ただ、ポイントは362P溜まっています。

これぐらいのポイントだと、もう銘柄によっては当選を狙える範囲です。

抽選に申込み続けるだけで必ず当選が近づいてくるのがSBI証券のIPOチャレンジポイント制度です。

時間さえあれば確実に当選できるようになるので、IPOチャレンジポイントのためにSBI証券では必ず抽選に申込むことにしましょう。

資金量で優遇される枠を使う

口座の残高が多いことがIPOの当選確率の高さに結びつく証券会社があります。

以下の4社です。

・SMBC日興証券

・大和証券

・楽天証券

・SBI証券

細かい表現は違いますが、SMBC日興証券・大和証券は口座の残高でランク分けされて、ランクが高いと総合的に当選確率が高くなります。

当選確率を上げる一番下のランクに入るには、SMBC日興証券だと最低250万円、大和証券だと最低1000万円が必要です。

SBI証券・楽天証券では、資金の分だけIPOの抽選に申込むことができます。

そのため、より多くの資金でより多くの株数を申込むほど当選確率が上がります(楽天証券では銘柄ごとに申込み数に上限があります)。

SBI証券の通常の抽選申込みでは、特にこの資金量の優位性がはたらきます。

口座に1億円ある人が1億円すべてをIPOの抽選申込みに使ったら、50万円分の抽選申込みをした人の200倍の当選確率になります。

一言でいうと、SBI証券の通常の抽選申込みは「金持ち有利」です。

※ 僕はSBI証券で資金900万円ぐらいで抽選に申込み続けてみましたが、一度も当選しませんでした。

SBI証券で資金量を生かした当選をするには、おそらく億単位の資金が必要です。

そのため、SBI証券のIPOでは通常の抽選申込みの当選は諦めて、IPOチャレンジポイントを獲得することをメインにした方がいいです。

 

この4社以外にもIPOで優遇される条件がある証券会社はありますが、多くの手数料を支払っていないとランクが上がらないところがほとんどなので、IPOの当選確率を上げるための方法としては現実的ではありません。

一応、記載しておきますが、以下の証券会社です。

・岡三証券
・岡三オンライン証券
・丸三証券
・東海東京証券
・むさし証券
・エイチ・エス証券

利益の大きい銘柄を狙う

IPOは当選確率が低いですが、中でも利益の大きな銘柄ほど当選確率はさらに低くなっています。

以下の流れで、「当選確率の低さ」と「利益の大きさ」は比例します。

※ そもそもIPOの数が少ない→数が少ないため当選確率が非常に低い→数が少ないため、買いたい人が多くて上場日に大きく値上がりする

毎年必ず100万円以上の利益になるIPOはありますが、当選確率は本当に低いものです。

※ 僕は5年間で最高でも利益22万円の銘柄までしか当選できませんでした

上に書いた「当選確率の高い抽選申込み」というのは、結果的には主に利益数万円程度のIPOが対象といえます。

というのは、それらを最大限利用したとしても、数百万円の利益のIPOに現実的に当選できるほどまでに当選確率が上がるとは思えないからです。

高額利益のIPOは本当に宝くじのようなもので、狙って当選するのはまず無理です。

ただ、それでも現実に当選している人は確実に存在しています。

当選確率が「低い」ことは、当選確率が「0%」であることとは違います。

当選確率が0%ではない以上、利益数万円のIPOは全て捨てて「高額利益の銘柄のみを優先して申込む」という戦略もあります。

利益を出すためにIPOをやっているので、小さい銘柄をたくさん当てても大きい銘柄を1回当てても結局は同じです。

具体的な方法ですが、IPOがいくらの利益になりそうかは初値予想の段階で分かりますので、そこで高額利益の銘柄のみをチェックして優先的に抽選に申込んでいくことになります。

このやり方だとIPOそのものの当選回数が本当に少なくなると思いますが、1回の当選あたりの利益はかなり高額です。

2018年にはHEROZというIPOがたった1銘柄で445万円の利益になったので、運がよければコツコツ当選するよりも効率的になる可能性はあります。

数字の当選確率はかなり低いはずですが、申込んだ以上は誰にでも当選するチャンスはあるものです。

おそらく実際に高額利益のIPOに当選した人は「まさか自分が当選するなんて!」と思っていたはずです。

高額利益のIPOであっても、抽選に申込んだら当選する可能性が確実にあるので、それを目指すのも1つの戦略です。

参考までに、2017~2019年のIPOの利益上位3銘柄を記載しておきます。

※ ほとんどが100万円以上なので、それ1つ当選しただけで僕が5年で25回当選した合計の利益を上回ります。

・2017年

・1位 トレードワークス 114万円

・2位 ヴィスコ・テクノロジーズ 100万8000円

・3位 ユーザーローカル 95万6000円

・2018年

・1位 HEROZ 445万円

・2位 アジャイルメディア・ネットワーク 124万7000円

・3位 RPAホールディングス 107万1000円

・2019年

・1位 サーバーワークス 132万2000

・2位 Welby 128万3000円

・3位 AI inside 90万円

資金管理・移動のやり方

IPOの戦略が決まった後に実際に行うのが、資金の管理・移動です。

IPOに用意できる資金は限られている方が多いと思うので、自分の戦略に合わせて効率的に資金を配分していきましょう。

資金管理でまず必要なことは、優先する銘柄・証券会社を決めることです。

資金が有限なので、自分の目的に合った効率的な配分を意識する必要があります。

利益の大きい銘柄を狙う場合

この場合は単純です。

最優先は狙っているIPOの「主幹事」の証券会社です。

まずはその証券会社に資金を用意して、資金に余裕があれば他の証券会社にも用意していきます。

もし、利益の大きなIPOの証券会社で全て抽選申込みをしても資金が余ったら、その分は他の銘柄の抽選申込みに回します。

その場合でも、まずは主幹事の証券会社優先です。

当選確率の高い抽選申込みをする場合

この場合も最優先は主幹事の証券会社です。

とにかく主幹事の証券会社の申込みを優先することが、当選回数を多くするコツです。

ただ、大型IPOがあったら話は変わります。

大型IPOは当選確率がかなり高いので、主幹事であろうとなかろうと普通に当選できます。

大型IPOの具体的な売り出し数にもよりますが、普通のIPOの主幹事よりは大型IPOを優先した方が個人的には当選が多くなる印象です。

資金の移動方法ですが、キャッシュカードを一部の証券会社では発行してくれるので、それを使うと便利です。

平日の昼間ならコンビニのATMなどで無料で入出金ができるので、必要な時に必要な証券会社に移動させることが可能です。

・僕が使っているキャッシュカードは以下の7つです

・大和証券
・SMBC日興証券
・みずほ証券
・三菱UFJモルガンスタンレー証券
・岡三証券
・東洋証券
・住信SBIネット銀行

また、住信SBIネット銀行では月に数回は無料で振り込みができるので、それを利用して住信SBIネット銀行から他の証券会社に資金移動もできます。

なお、資金がそこまで多くない方は、まずは主幹事になる回数が多い証券会社に資金を置いておくと効率がいいです。

そこに資金を溜めておき、必要な時に他へ移動させて、また戻すイメージです。

主幹事になる回数が多い証券会社は以下の5社です。

・大和証券
・SMBC日興証券
・野村証券
・みずほ証券
・SBI証券

資金移動は手間がかかりますが、「どの銘柄でどの証券会社から抽選申込みをするか」ということは当選確率に直結しますので、自分に合った効率的な選択肢をとる必要があります。

まとめ

IPOで利益を上げるための主な戦略は、「当選確率の高い抽選申込みをする」か「高額利益の銘柄を狙う」かの2つです。

どちらを選ぶかは人それぞれですが、どちらを選んだとしても損をする可能性がほとんどないというIPOのメリットがあることは共通です。

IPOは当選確率が低いものですが、何ヶ月・何年も続けて当選できないほどには当選確率は低くありません。

継続すればいずれは当選できます。

どんな戦略をとったとしても、地道にコツコツと継続していくことだけがIPO成功の鍵です。

IPO投資を選択したならば、投資方法全体の中ではローリスクな投資を選んだことは間違いがないので、長く続ければ利益を増やしていくことは可能です。

IPOをやるのならば、焦らずにじっくりとやっていきましょう。

 

これからIPOを始める方は、まずは証券会社に口座開設をすることが必要です。

それも含めてIPO初心者の方がまず何をすればいいのかを下記の記事にまとめてありますので、参考にしていただければと思います。

IPO初心者がまずやらなければならない2つのことを教えます

 

僕はIPOを5年間やって利益は約100万円ですが、具体的にどの銘柄にいつ当選できたのかは下記の記事に詳しくまとめてあります。

IPOを本格的にやると具体的にどのような感じになるかをつかめると思うので、興味がありましたら参考にして下さい。

私個人のIPO結果を全て公開します(2015年~現在)

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