米国株投資

長期投資の購入方法の選び方

S&P500指数などは長期的には上昇することが期待できるため、長期投資の投資対象として選択できるものです。

この点、長期投資には購入の仕方が2つあります。それは、一括で投資する方法と購入回数を分散する方法の2つです。

長期投資の購入方法

・一括投資
・購入回数を分散

この記事ではそれらをまとめていきたいと思います。

一括投資

今すぐに買う

長期的には右肩上がりなものを購入したならば、「いずれ」は必ず含み益になります。そのため、今すぐに買うというのが一番早い選択肢となります。

この方法のメリットは、自分で投資について考える必要がほとんどないということです。難しいことが苦手な方や面倒だと感じている方に向いているかもしれません。

ただし、短期的には含み損になる可能性はあります。運が悪いと10年前後は含み損になるかもしれません。

それでも「どうせ時間が経ったら株価が上がるから大丈夫だ!」と思える方にはこの選択肢をお勧めします。

暴落時に安くなったら買う

次に、「今すぐ」ではなく暴落などで安くなった時」を待って買うことについて考えてみます。

一番安い時を狙うのは無理

相場というものには、高い時と安い時があります。当然ですが、安い時に株を購入できれば、その後は大幅な含み益になります。

下記のチャートは「S&P500」の1996年から2019年の値動きです。

パッと見て、2003年頃2009年頃に大きな下落があるのが分かります。もし、その時に自分の資金全てを一括してS&P500に投資していたら、現在には3~4倍になっています。

もし、本当に安い時に買うことができたのならば、それは後々で大きな利益になります。

しかし、どこが一番安かったのは後になってみないと分からないものです。当時の個人投資家にとっては、「どこまで下落するか分からない!」という恐怖極まりない相場でした。

チャートをよく見てみると、大きな下落で一番安くなる前にも、下り坂の中でやや大きめな下落があります。その場所で「安くなったから一括投資しよう!」と思っても、結局はその後の下落で大きな含み損になります。

従って、「安くなったら買おう」と思っていても、どこが「安い」のかが分からないのでそれを実行することは困難です。

段階的に購入する方法

ただ、それでも「安い時に買いたい」という方のために、現実的にできるかもしれない投資方法を考えてみます。

以下の方法となります。

暴落時の現実的な集中投資方法

①一番安い時は狙わない
②一度に資金を全て使わず、さらなる下落に備えておく
③「もっと下がったところで買いたい」と欲張らない

一番安い時に買おうとしても、どこが一番安いかはその後に株価が上昇して始めて分かります。しかし、その時はもう株価が上がっているので「一番安い時には買えなかった」ことになります。

また、一度に自分の資金をたくさん使わないことが重要です。さらに下落した時に購入するために、資金を温存しておく必要があります。そのデメリットは「株価が上がってしまった時に資金を使い切れていなかったこと」ですが、損をしたわけではないのでそれぐらいは受け入れましょう。

そして、最後に、欲張らないことです。「もっと下がったら買いたい」と思っていると、いつまで経っても買えません。どのぐらいまで下がるか分からない以上、どこかで行動するしかないのです。「もっと下がるかもしれない。でも、今買うぞ!」ぐらいの意気込みで思い切って買いにいくことが大事です。

ウォール街 ちん太
ウォール街 ちん太
これは後述の「ドル・コスト平均法」とは違い、分かり易い正解のない投資方法です。投資初心者の方にはお勧めしません。

購入回数を分散(ドル・コスト平均法)

一度に資金を全て使わず、「定期的」「一定の金額」を購入していくドル・コスト平均法という投資方法があります。

この方法を選択するには投資対象の株価が長期的には右肩上がりである必要があります。

このドル・コスト平均法のメリットは、「高値で買ってしまうという失敗」を避けられることです。

ドル・コスト平均法について、詳しくはこちらこちらを参考にしていただければと思います。

では、このドル・コスト平均法を用いてどのような購入方法があるかについて書いていきます。

現在ある程度の資金がある場合

現在資金が100万円以上ある方は、その資金を1~3年程度に分けて使うといいと思います。

購入時期を分散させるので最低1年間は期間があった方がいいですが、長期的には右肩上がりのものを購入する場合は3年以上もかかると後半の購入時期の株価が高くなっている可能性もあります。そのため、最低1年で最長でも3年ぐらいが望ましいです。

1年の間に分割して購入していく頻度は、3ヶ月に1回・4ヶ月に1回・半年に1回などのどれかを選択します。毎月の購入だと売買手数料が多くかかってしまうため、最短でも3ヶ月に1回ぐらいとしたいところです。

ウォール街 ちん太
ウォール街 ちん太
もっとも、売買手数料が完全無料のものを購入する場合は毎月購入でも全く問題ありません。

現在は資金がない場合

現在は投資に使う資金がない場合は、これから毎月の給料などから投資用の資金を捻出していく方法が考えられます。いわゆる「積み立て」という方法です。

毎月数千円~1万円などの少額の積み立てでも、投資を継続していけばいずれはかならず大きな結果が残ります。

オレンジ兄さん
オレンジ兄さん
いやいや、毎月1万円じゃ、たかがしれてるだろ。
ウォール街 ちん太
ウォール街 ちん太
そんなことはありません。毎月1万円を10年間積み立てたケースでシュミレーションしてみましょう。

このケースでは、年間の合計で12万円の積み立てになります。そして、積み立てて購入したものは1年で8%増えると仮定します(S&P500を想定します)。

1年目の資産額は積み立てた金額そのままの「12万円」です。

2年目の資産額は、2年目に積み立てた「12万円」に1年目に積み立てた12万円が8%増えた「12万9600円」を合計したものになります。2年目の資産額の合計は「24万9600円」です。

3年目の資産額は、3年目に積み立てた「12万円」に、2年目までの資産額が8%増えた数字を足したものになります。2年目の資産額「24万9600円」は3年目には8%増えて「26万9568円」になっていました。3年目の資産額は「12万円+26万9568円」で合計「38万9568円」になります。

このように推移していくと、10年目までの資産額は以下の通りです。

1年目=12万円
2年目=24万9600円
3年目=38万9568円
4年目=54万733円
5年目=70万3991円
6年目=88万310円
7年目=107万734円
8年目=127万6392円
9年目=149万8503円
10年目=173万8383円

オレンジ兄さん
オレンジ兄さん
173万円にもなるのか!?意外と大きいな。
ウォール街 ちん太
ウォール街 ちん太
資産自体が成長していくものに積み立てていくことにした場合、このように漠然と想像していた数字よりは大きな数字になっていくと思います。

投資対象が右肩上がりのものならば、少額でも積み立てていけば大きな金額になっていきます。そのため、長期投資で「積み立て」という手段はとても有効なものです。

どのような人がどのような投資方法を選択するべきか

「投資のタイミング」「資金の有無」でそれぞれ2種類に分けて説明させていただきました。

投資のタイミング

①一括投資
②分散投資(ドル・コスト平均法)

 

資金の有無

①現在ある程度の資金あり
②現在は資金なし

 

これにご自身の「性格」も加えて考えることで、実際の投資方法が決まってきます。

投資方法というのは、具体的には①どの投資対象を②いつ③どんな金額で購入していくか・・・というものです。

では、具体的にどのような方法をとるべきかを性格も合わせて考えていきたいと思います。

投資家の性格

一攫千金を狙いたい人

投資という世界は非常に夢のあるものです。大きく値上がりする株を購入すれば、1年で資産が2倍、3倍に増えるということも普通にあります。

もちろん、そのような株であれば逆に資産が1年で半分または3分の1になることもありえます。

長期投資というのは、基本的にはそういった「短期に資産を増やす」という方法とは無縁のものです。

しかし、長期投資をしていたとしてもいつどんな欲が湧いてくるかは分かりません。「もっとすぐにお金持ちになりたい!」という誘惑に負けてしまい投資方法を変更してしまうかもしれません。

もし、自分がそのような誘惑に負けてしまいそうだと思ったり、もしくは過去に誘惑に負けてしまった経験がある方ならば、長期投資の購入は完全なドル・コスト平均法による分散投資をお勧めします。

一括投資ならば自分でタイミングを決めなければならないため、自分の欲望に振り回されてしまう可能性もあります。「高値で買ってしまった」と後悔したり、「結局は買いそびれてしまった」と後悔することもあるかもしれません。

「一攫千金を狙いたい」という欲望がない人はいないと思います。しかし、その欲望に支配されてしまいやすい人だと、「チャンスをものにできなかった」という後悔を必要以上に感じてしまう可能性もあります。そうなってしまったら、その後の投資に精神的に良くない影響を及ぼすかもしれません。

そうなる可能性をあらかじめ全て排除するために、長期投資で購入する時には完全なドル・コスト平均法による分散投資をするべきです。

投資を楽しみたい人

長期投資は投資対象が正しければ時間が経てば経つほど必ず含み益になるという必勝の投資法です。

しかし、そんな長期投資にもある種の欠点があります。それは、投資そのものが「退屈」ということです。

なぜなら、買った後にやることがないからです。さらに、ドル・コスト平均法を採用すれば購入する時期も自動的に決まるため、自分で投資について考える必要がありません。

それを「退屈」と感じる人もいるかもしれません。

そんな方は、投資を楽しむためにも、購入するタイミングを見計らって一括投資してもいいかもしれません。変に欲張ったり投資で必要以上に後悔してしまう人にはお勧めしませんが、長期投資ならば短期的な投資タイミングの良し悪しはあってもいずれは必ず含み益になります。

ウォール街 ちん太
ウォール街 ちん太
せっかく投資をするのだから、自分が楽しめる投資方法でやってみるというのも大事だと思います。

まとめ

以上、長期投資の購入方法について書かせていただきました。

投資方法というのは、万人に正解なものはありません。また、自分に絶対的な正解の投資方法というものもありません。

自分の性格や資金額などの様々な事情を考慮し、自分で考えて選んだ投資方法のみが自分にとっての正解となります。

変に人の意見に惑わされず、自分のペースで考えて自分で決めればいいと思います。

ウォール街 ちん太
ウォール街 ちん太
正しい投資対象で長期投資をすることに決めたならば、その時点でその投資はもうほとんど成功していると思います。ですから、それ以外のことはそこまで難しく考えてしまう必要はないとも僕は思っています。
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