株式投資

テンバガーとは何か 【経験談】テンバガー達成でも僕はしょんぼりしました。

株式投資でいわゆる「テンバガー」というのは、株価が10倍になることです。

・「保有している株が10倍以上になったのでテンバガーを達成した!」
・「次のテンバガーを探そう!」

・・・このような使い方をする言葉です(※ 「テンバガー」の明確な定義はありません)。

長期投資ではなく、短期または中期(1~3年ぐらい)で株価が10倍になることにテンバガーという言葉が使われることは多いようです。

ちなみにテンバガーという言葉の影響で、株価が2倍になることを「ダブルバガー」3倍になることを「トリプルバガー」ともいいます。

この記事では近年のテンバガー銘柄や、テンバガー銘柄になるための条件などについて書いていきたいと思います。

なお、僕も過去に「ヤマシンフィルタ」という日本株でテンバガーを達成しました。

最後にその体験談について書いていきます。

テンバガーとは何か 近年の銘柄紹介

2018年・2019年のテンバガー銘柄

まずは実際のテンバガー銘柄をご覧下さい。ここでは、とりあえず2018年と2019年の1年間でそれぞれ株価が10倍以上になった銘柄を紹介します。

2018年のテンバガー銘柄

・エムティジェネックス(23倍)
・ALBERT(14倍)
・オウケイウェイヴ(13倍)
・地域新聞社(11倍)
・エクストリーム(10倍)

2019年のテンバガー銘柄

・REVOLUTION(10倍)
・レアジョブ(14倍)
・ホープ(11倍)

2018年は5銘柄で2019年は3銘柄ありましたが、おそらく日常で普通に生活していても聞いたことがない企業ばかりだと思います。

なぜなら、テンバガー銘柄になるためには規模の小さい企業である必要があるからです。

テンバガーというのは株価が10倍になることです。ということは、ある銘柄がテンバガー銘柄になるためには株価が10倍になる可能性を持っていなければなりません。

それは言い方を変えれば、株価が10倍になる余地がなければならないということです。つまり、企業がまだそれほど大きな規模ではない必要があります。

既に大きな企業が短期間に株価10倍になることは考えにくいものです。

トヨタ自動車の株価が10倍になることは考えにくいですが、例えば今後新たに自動運転の車を扱う企業が台頭してきた場合、その企業の株価は10倍になる可能性はあります。

テンバガー銘柄のチャートの共通点

では、次に先ほどのテンバガー銘柄のチャートを掲載します。

・エムティジェネックス(23倍)

 

・ALBERT(14倍)

 

・オウケイウェイヴ(13倍)

 

・地域新聞社(11倍)

 

・エクストリーム(10倍)

 

・REVOLUTION(10倍)

 

・レアジョブ(14倍)

 

・ホープ(11倍)

 

 

見てすぐに分かると思いますが、どれもだいたい同じです。

急激に上がって、その後に急激に下がっています。

典型的なバブル相場です。参加者が増えて株価が急激に上がり、急激に下がって参加者が退場しているのが見てとれます。

バブル現象はどれも同じ値動きをします。以下はビットコイン日経平均株価のチャートです。

・ビットコイン

 

・日経平均株価

 

両方とも強烈に上に突き出ているのがバブルの頂点です(ビットコインは2017年、日経平均株価は1989年)。

バブルチャートには以下の特徴があります

・バブル前とバブル後はだいたい平坦
・最後の上昇が一番急激になる
・急激に下がる

テンバガー銘柄もこれと同じです。ということは、「テンバガー銘柄を狙う」というのは、バブルに参加するということと同じ意味になります。

利益や成長の予測というよりも、完全に参加者の瞬間的な増加を予測するだけのゲームに近いです。

テンバガー銘柄の条件

次にテンバガー銘柄の条件を書いていきたいと思います。ある銘柄がテンバガーになる条件は次の2つです。

・株価が安い(低位株)
・バブルが発生

株価が安い

テンバガーには株価が安い方がなりやすいものです。というのは、単純に株価が安い方が参加者が多く購入できるため、株価が上がりやすいからです。

過去のテンバガー銘柄を見てみると、大体は500円以下の株が多いようです。株価が500円ならば、株価が5000円を超えればテンバガーになります。

低位株と呼ばれる株価の安い株がテンバガー銘柄になることが多いです。

バブルが発生

短期間で株価が10倍になるためにはバブルが発生する必要があります。バブルとは参加者が増えて価格がどんどん上がっていくことです。

この点、株式市場での参加者には個人投資家機関投資家がいます。一般的にいって、個人投資家よりも機関投資家の方が多くの資金を扱っています。

そのため、機関投資家の動きがテンバガー銘柄でバブルを発生させるための大きな要素ともいえます。

もし機関投資家の動きを素早く察知することができる方がいたならば、テンバガー銘柄のバブル発生にいち早く気付けるかもしれません(当然ですが、僕は無理です)。

僕のテンバガー体験談

僕は「ヤマシンフィルタ」という日本株を買値から12倍ぐらいになったところで売却しました。12倍なのでテンバガー達成です。

2016年1月に購入して2017年11月に売ったので、その期間は1年10ヶ月でした。僕の「購入」と「売却」は以下の時期になります。

・ヤマシンフィルタ 2015~2020年チャート

※ 現在はヤマシンフィルタは株を5分割したので、僕が売買した時の数字は現在の株価の5倍の数字です。現在の株価で表現すると、僕は80円で買って960円で売ったことになります。

どうしてテンバガーを達成できたか

僕がヤマシンフィルタというテンバガー銘柄を購入できた理由はただの「偶然」です。

というのは、僕の日本株投資は全てパクり投資だったからです。ネットで見た個人投資家と同じものを複数銘柄購入して、その中にヤマシンフィルタがあっただけです。

パクり投資とその時の体験談は以下の記事に詳しく書いてあります。

株式投資の最強裏ワザ「パクり投資」を実践しようじゃないか。

その時の僕はちゃんとした企業分析のような理由があって購入したわけではないので、いくらで売却するかの展望など何も持っていませんでした。そのため、上がり続けていく株価をずっとボーっと眺めていました。

そして、ある日突然に「保有銘柄が多いのはカッコ悪いな」と思って日本株と投資信託を全て売却しました。その中にヤマシンフィルタも含まれていました。そして、偶然に株価が12倍ぐらいになっていただけです。

というわけで、僕がヤマシンフィルタでテンバガーを達成できた理由は偶然です。

テンバガーを達成して分かったこと

ただ、偶然テンバガーを達成しただけでも分かったことがいくつかあります。偶然の結果なのに分かったことがあったのは自分にとって大きな収穫でした。

適当な分散投資よりも自信のある集中投資を!

僕がヤマシンフィルタという銘柄で得た税引き後の利益は36万円ぐらいです。

「400円」ぐらいの時に100株購入したので、投資した4万円48万円ぐらいになったところで売却したということになります。

この結果を前にして僕はこう思ったのでした。

「株価12倍にもなって利益はたった36万だけ!?」・・・と。

もちろん、適当に100株買っただけだったので妥当な結果です。というか、むしろ適当に買っおいてテンバガーを達成しているので大成功中の大成功ともいえます。

しかし、不思議なもので、「テンバガーを達成した」という思いが一人歩きしてしまい、「テンバガーのわりには利益が少ない!」というものへと僕の中で変化が起きました。

もう一度記載しますが、テンバガーを達成して利益は税引き後で36万円でした。

もし100万円を投資に使っていたら、税引き後36万円の利益を手に入れるためには46%ほど値上がりしたところで売却する必要があります。

これがもし200万円だったら、半分の23%の値上がりで済みます。さらに、もし1000万円だとしたら、わずか4.6%だけの値上がりで利益36万円は手に入れることができます。

1000万円だったら36万円の利益を手に入れるのに4.6%ほどの値上がりで済むのです。ところが、僕はわずか4万円しか使っていなかったために、36万円の利益を手に入れるのに1100%の値上がりが必要でした。

このように思って気付きました。

「分散投資して大きなパーセントの値上がりを狙うよりも、自信のある銘柄に集中投資する方がはるかに効率がよい」・・・と。

株価10倍なんてめちゃくちゃ頑張らなくても、自信のある銘柄に集中投資しておけば数パーセントの値上がりで利益額は同じかそれ以上になります。

その方が絶対に楽です。テンバガーというのは、ダイナミックな割には利益が少なくて効率が悪いこともあるのです。

これが分かったのは大きな収穫でした。

何故か売った後に後悔してしまう!

もう一つの収穫は、「売った後に株価を見て後悔してしまう!」という現象が起きたことです。

僕のヤマシンフィルタへの投資は適当なものにも関わらず株価12倍で利益36万円を生んだ幸運な投資です。

この点、ヤマシンフィルタの株価は売った後も上がり、その後に大きな下げトレンドになっていきました。今思うと、やはりバブル気味の上がり方でした。

僕は売ってからしばらく後に株価を見て「天井からだいぶ低いところで自分は売ってしまったな」と思いました。上に記載したチャートと同じものをもう一度記載します。

株価チャートを見ていると、何故かちょっともったいないことをした気分になったのです。今になって上のチャートを見るとよく分かりますが、最後の凄まじい上昇の出だしで売却してしまっています。

しかし、相場の天井など予想できるものではありません。バブル相場ならなおさらです。

おそらく、バブル相場で実際の本当の最高値で売り抜けるなら2~3日の期間しかないと思います。その最後の凄まじい上昇から一転して下落してしまうのがバブルの頂点です。

つまり、狙ってバブルの頂点で売るためには、3日前ではなく3日後でもなく今日に売るべき理由を見つけなければなりません。

・・・そんな理由を見つけることができるでしょうか?

物凄く順調な上昇を前にして、様子を見た1ヶ月後ではなく1週間後でもなく3日後でもなく、今日に売るべき理由を見つけられなければバブルの頂点では売れません。

・・・それは不可能です。考えるまでもありません。

しかし、僕は当時そんなことが分からず何故か後悔していました。適当に投資して10倍以上で売れたという大成功のはずなのに、売った後に株価を見て後悔していたのです。

これは自分でも驚きました。

相場の天井を狙うのは不可能だということは漠然と当時の自分も分かっていたと思います。そして、不可能なことを狙ったり後悔してもどうにもならないことです。それは時間の無駄です。

そのようなことが分かっていたつもりだったのに、自分で全く同じことをしていました。まさか自分がそんな人間だとは思っていなかったので、ちょっと衝撃でした。

それからというもの、僕は何か株などを売ってしばらくの間は、意識的に株価を見ないようにしています。見たら無駄な後悔をしてしまうかもしれないので、できるだけ見ないように努めています

この行動パターンの変化により、僕は「自分が無駄なことをする可能性」を一つ減らせたと思っています。

そのように変わることができたのも一つの収穫でした。

まとめ

以上、テンバガーの概要と僕のテンバガー体験について書かせていただきました。

僕にとって効率から見たらテンバガーというのは決して良いものではありませんでした。なので、今後はテンバガーを狙うことはないです。

もっとも、テンバガーというのは非常にのあるものだとも思います。株価が10倍になるなんて普通の株式投資では考えられないものです。

ただ、実際にテンバガー銘柄の株価のその後の値動きを見てみると、参加者が増えただけのゲームでしかないことが分かります。

僕も今回実際に色々なテンバガー銘柄のチャートを見ていて、どれもまるで株価がオモチャのようになっていて「これはひどい!」と思いました。

もっとも、株式投資で大事なことをの一つは「自分が楽しむ」ことだとも僕は思っています。テンバガーを狙うのは「企業の将来の成長を予測するオーソドックスな株式投資」という感じではないですが、そのテンバガーを狙うことを楽しめる方自信のある方はテンバガーを狙ってもいいと思います。

投資方法というものはたくさんあり、人それぞれ自分に合った投資方法があります。色々な方法を試してみるという意味では、テンバガー投資を目指してみるのもありかもしれません(僕は自分に合わないことが分かったのでやりません)。

以上です。

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